ハンドかマシンか、それ以外か…
『小さな歪み』サーファーズジャーナル日本版5-2より
文、写真:イーサンスチュワート、訳、ラナソーファー
・ハンドシェープは幻想か?
さて、マシンシェイプといってもサーフボードは100%機械で作られているのではない。マシンでシェイプされても、仕上げはシェイパーの手によって行われているからだ。このことは、ほとんどのサーファーは知っていると思う。あなたは知ってました?
でもそれ以上のことはどうだろう?ハンドとマシンについてどのくらい説明できるだろうか?さらに、フルハンドシェイプという言葉があるけどその価値については?
この記事「小さな歪み」を読むと、そのハンドとマシンのメリットとデメリットがよく分かるし、フルハンドというこだわりが、性能にどう影響しているかというのも理解できる。
この記事の導入部では、あのアルメリックがサーフボードを増産するためにCNCマシンを購入したが操作方法がわからず、車をデザインしていたエンジニアを雇った。というところからはじまる。
そのエンジニアはサーファーではないので、サーフボードに対してサーファー視線を持っていない。そのために彼とシェイパーの間にボタンの掛け違いが起こる。ようするに、説明しなくてもあたりまえなことがあたりまえでない。
生産効率を上げるために工作機械を導入したサーフボード工場だが、当時はそれが使えるようになるまでに様々なトライ&エラーが起こった。しかしオペレートできるようになってくると、そのメリットは想像以上のものになり、かつハンドシェイプを見つめ直す良い機会にもなった。さらに、マシンシェイプのサーフボードには一般に販売されているものと特定のサーファーが使っているものには決定的な違いがある。なんてこともこの記事では暴露されている。
この記事が掲載されているのはTSJ日本版5-2で、かなり古い号ではあるが定期購読者ならば無料でネットで読むことができる。バックナンバーを取り寄せるという方法ももちろんあるけどね。
李リョウ
この号はライアンバーチの記事も掲載されてます。この人はハンドシェープバリバリですね。