ジョック・サザーランドの写真をFBにアップしたらレスが多かったら彼のネタを少し。
米サーファー誌の人気投票で1位に輝いたサザーランド氏。ベトナム戦争の時代に彼がアメリカ軍に入隊したという事件があった。事件?って大げさに聞こえるかもしれないが、当時のサーフィン文化といえば反体制の象徴のようなものだったから、そのヒーローが兵役に就いてベトナムに行くってことは『ありえねえ〜マジかよ!』だったに違いない。しかも軍服を着た彼の写真まで公表されて、その反響は察するに余りある。「ジョックは徴兵された」と思ったファンは多かったようだが、彼は当時を振り返ったインタビューの中でそれを否定している。
ーーー前略
ーーージョック・サザーランド(入隊した理由を質問されて)
理由はいっぱいあったんだよ。大学での意欲も失せていたし、試合の賛否にも幻滅していた。プロコンテストを志向する連中はアンチドラッグ派だったけど、わたしはドラッグは否定はしていなかった。ということで、わたしはコンテスト否定派となり、試合なんか出ないでサーフィン を楽しもうと周囲から言われていたんだ。でもわたしはコンテストは好きだったんだよ。だからその対立にうんざりしていてね。それに加えて、わたしはサーフィンを愛していたけど70年代の初期にはそれを職業とする方法がなかったんだ。サーフィンじゃあ食えないのさ。さらに、両親がアメリカ軍に従事していて、その影響があった。つまり入隊することに否定的な意識がなかったのさ。その感覚はハワイと南カリフォルニアでは異なるんだ。戦争に挑んでみようという気概がわたしにはあった。わたしは田舎に育った青年で体力には自信があったから、ベトナム戦争で自分を試してみたかった。ノースショアーでは、サーフィンにしても他のことにしても負担を感じなかったからね。だから自分を試してみたかったという気持ちがあった。さらにハワイでは、高校を卒業してアメリカ軍に入隊すると除隊してからも就職の機会がいろいろ与えられるんだ。パールハーバーやスコフィールドなど、ハワイでのアメリカ軍は大きな存在というのもあって反軍事的な意識はメインランドほどには無かったんだよ。
https://www.surfer.com/blogs/jock-sutherland-a-salute
ps 他のインタビューだったかもしれないが、軍服を着た姿にも憧れを持っていたと語った記憶があります。入隊後、彼は訓練中に怪我をして幸運にもベトナムに赴くことはありませんでした。ちなみにジョック氏はノースショアーに住んでいます(おそらく現在も)